虹色マップから県境を越えた交流へ~大国主命がつなぐ縁~

2015年5月30日(土)先日の清水井大国神楽田植えなどに参加された方の投稿記事が、山陰中央新報に掲載されました。

古事記縁に県境越えた交流

松江市上乃木
仲佐 修一 48歳

先日、鳥取県の南部町で開催された田植えイベントに参加した。南部町は、オオクニヌシが兄神の迫害を受け落命し、ウムガイヒメ、キサガイヒメの介護により復活再生した古事記ゆかりの地として知られている。

地元の方は、この復活再生に使われたとされる清水井の聖水を利用して古代米を植え付けし、五穀米としてPRする取組みをされている。今回はその田植えイベントとして企画された。

南部町ではこのように、古事記を基に農業のほか神楽の上演などの地域づくりが進められている。今回の企画に先立って、安来市のイザナミ祭に南部町から県境を越え神楽を上演された。

今回の南部町のイベントでは、安来市のイザナミ祭の出店者が県境を越えて出店されるという交流の進展が見られた。

県境をまたぐ両市町で、古事記を縁に交流を深め、地域の活性化につなげていってほしいと思う。


とてもすばらしい記事をありがとうございます。

それは虹色マッププロジェクトからはじまった

平成25年度に鳥取県西伯郡南部町は、体験型観光推進事業として、「虹色マップ」という町内全体を紹介する観光マップを製作しました。

これまで観光を重視していなかった南部町が、はじめて作る観光マップです。

そのため、この地図を製作するために、地域調査、取材、南部町各地で幾度ものワークショップや試行イベントなどが行われ、半年後の平成26年4月に虹色マップが完成しました。

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この虹色マッププロジェクトの担当者が、鳥取荒神神楽研究会の協力者の方でした。

その縁で徳林会長をはじめとした鳥取荒神神楽研究会はワークショップなどに参加し、神楽を行い、南部町とつながりを深めることになりました。

地図を作るプロジェクトは、地域の埋もれた宝の掘り起こしと、地域内外の人のつながりを作り、そして徳林会長は、地域おこし協力隊として南部町に移住しました。

なんぶ神話ガイドの会の設立

また、この体験型観光推進事業の一環で、「なんぶ神話ガイドの会」が設立されました。

そして大国主命の再生神話の清水井で、その神話を伝えるガイドツアーが試行されました。

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なんぶ神話ガイドの会副会長であり、古事記神話コンシェルジュの大塚道夫さんは、清水川農事生産組合という農業団体に所属しています。

そして、神話と神楽と農業を絡めた企画をすることになりました。

第一回清水井大国神楽田植え

大国主命再生神話由来の神話の泉「清水井」の水を使って特産品ができないか、会議を重ねた結果、古代米の栽培をすることになりました。

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こうして、第一回清水井大国神楽田植えが行われ、古代米を使って古事記由来の五穀と混ぜ合わせた五穀米を作ることになりました。

南部町神話と食のまつり

神話だけでは地域にお金は落ちませんし、試行ガイドツアーに参加した方からのアンケート結果でも、食べるもの、おいしいものがあるとよいという意見が多くありました。

しかし、観光にあまり取り組んでこなかった南部町では、飲食店なども少なく特産品もこれといったものがない状態でした。

そこで、この新しく創る五穀米や、南部町の古事記神話のPR、そしてそれを南部町の食、食と関わる人と結びつけようというコンセプトで、神話ガイドツアーと神楽と飲食ブースを連動させた「南部町神話と食のまつり」を開催しました。

これは清水川集落のある天津地域振興協議会、そして清水川農事生産組合、なんぶ神話ガイドの会などによる実行委員会が主催し、鳥取荒神神楽研究会も企画から関わり、当日は徳林会長は司会を行い、神楽出演もさせていただきました。

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写真:左から鳥取荒神神楽研究会徳林会長、天津地域振興協議会種会長、清水川農事生産組合大塚さん(現天津地域振興協議会副会長)、清水川農事生産組合代表庄倉さん

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神話と食のまつりは大盛況で、この時来ておられた方からの縁で、島根県安来市で行われたイザナミ祭に出演することになりました。

島根県での初公演と大国坊焼き

イザナミ御陵伝説の島根県安来市井尻比婆山で行われたイザナミ祭りで、島根県ではじめての神楽をさせていただくことができました。

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そして、そのイザナミ祭で、大国主命の顔の形をした大判焼き、大国坊焼き(おおくにぼうやき)と出会ったのです。

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この時が初出店だったというこの大国坊焼きさんに、「鳥取県西伯郡南部町の大国主命再生神話の地で田植えイベントをするのですが、出店していただけませんか?」と声をかけ、快諾していただいたことで、第二回清水井大国神楽田植えに来ていただくことができました。

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大国主命の縁はつながっていく

こうして冒頭の新聞記事になるわけですが、大国主命の縁はどんどんつながっています。

大国主命が祭神である神社での奉納、大国主命が婚姻した鳥取市の八上姫に縁して、鳥取市での公演など、どんどん広がっています。

また、南部町金山では神楽ともち米栽培を組み合わせた取組みもしています。

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神話や伝承は、土地に根付いたすばらしい資源であり、それをビジュアル化できる神楽と組み合わせることで、多くの人に喜んでもらうことができます。

こうした取組みが増えることで、神話の地である山陰は元気になっていくと確信しています。

鳥取荒神神楽研究会では、こういったコラボレーションや合同企画、特産品開発など、企画の段階からお手伝いしますので、気楽にお問い合わせください。

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