国引きの御崎美保関に鎮座する七福神の神とは?

国引き神話の聖なる御崎

出雲国風土記のはじまりの神「八束水臣津野命(やつかみずおみつのみこと)」は、出雲の国が小さいことを嘆いて、朝鮮半島の新羅や越の国(現在の新潟県)から国土を引き寄せ、そうして島根半島を造りました。

これが国引き神話です。

松江市美保関町の地名は、これらの出雲神話に由来します。

島根半島は神が造った聖地であり、東端にある美保関は、古くは大いなる聖なる岬を意味する「御大之御崎(みおのみさき)」と呼ばれていたそうです。

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美保の七福神

美保関にはゑびす様こと事代主命を祀る美保神社をはじめ、多くの社が鎮座しています。
そのうち代表的な七柱を「美保の七福神」と呼んでいます。

1、少彦名命(すくなひこなのみこと)/天神社

波の彼方よりガガイモの実でできた天乃羅摩船(あめのかがみのふね)で来訪し、大国主命とともに国造りをした。

常世の神、医薬・温泉・禁厭(まじない)・穀物・知識・酒造・石の神などたくさんの性質を持つ。

名前の由来について古事記伝によれば「御名の少名は、大名持(おほなむち)の大名と対であるためとされ、また若き日の御子の意として、大国主命と常に行動をともにすることや、船に乗っていることから事代主命と同神であるという説もある。

2、久延毘古命(くえびこのみこと)/糺社

かかしの神であり、田の神、農業の神、土地の神である。

古事記によると、海の彼方から少彦名命が来訪したとき、名を尋ねても答えず、誰もこの神を知らなかった。そこで久延毘古命に尋ねると見事に答えた。

世界のことを何でも知っている神とされている。

3、多邇具久命(たにぐくのみこと)/久具谷社

ヒキガエルであり、少彦名命の名がわからなくて困っている大国主命に、久延毘古命が名を知っていると進言した。

ヒキガエルは地上のどこにでも生息しているため、国土の隅々まで知り尽くした存在であるとされる。

4、事代主神(ことしろぬしのかみ)/地主社

コトを知る神として、託宣を司る神である。

大国主命の御子とされているが、もともとは大和の葛城の田の神であり、一言主の神格の一部を引き継いで託宣の神となったという説もある。

そのため葛城王朝において重要な地位にあり、現在も天皇守護のため御巫八神の一柱として宮中八神殿に祀られている。

5、大国主命(おおくにぬしのみこと)/客人社

スサノオの後に少彦名命と協力して国造りを行い、国土経営し葦原中津国を完成させた。

国造りの大神として、多くの別名を持っていて、古事記によると多くの姫との間に180柱の御子神をもうけたとされる。

天孫に国を譲った後は幽冥界の主となっている。

6、美穂津姫命(みほつひめのみこと)/美保神社

大物主神の后であり、美保の女神として稲穂を象徴する農耕の神とされる。

7、御穂須須美命(みほすすみのみこと)/地主社

美保関の祖神であり子孫繁栄の神である。

タケミナカタノカミと同神であるという説もある。

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