鬼と人の福成神社の角力(かくりょく・相撲)

鬼伝説の地に伝わる祭礼神事

鳥取県日野郡日南町神戸上(かどのかみ)の福成神社は、日南神楽発祥の地とされています。

その福成神社に苗頭9人によって行われる祭礼神事がありました。
鬼の面をつけた苗頭と素面の苗頭が角力をとり、神官が行事にあたるのですが、事前に負けるほうが決めてあったそうです。

苗頭たちが酒を呑む杯は特別に大きなもので、直合という宴会神事では、呑む順序などに決まりがあったようです。

山王権現の鬼退治伝説

この神事との直接の関わりはわかりませんが、神戸上には鬼に関する伝承があります。
鬼神が住んでいたとも、鬼林山の鬼が来ていたとも、伯耆町溝口の鬼住山の鬼が鬼林山の通り道にしていたとも諸説ありますが、しばしば住民が鬼に悩まされていたそうです。

そこで山王スサノオノミコトが鬼を退治し、敗れた鬼は奥谷峠の鬼岩から飛び、大鬼路・古鬼路の方角に退散したと伝わります。
今でも中屋部落には、鬼路という地名が残り、赤児岩と鬼岩に鬼の足型があると云われています。

これら神事の用具や太鼓などの貴重な宝物ですが、戦時中に宝物庫が雨漏りのために一部消滅しているそうです。
現在は途絶えているようですが、今後の研究が期待されます。

※画像は備中神楽北山神能社のスサノオノミコト

コメントを残す