四千年前の幻の夏王朝「禹王」から猿田彦命へ??

神能より古くから伝わる神楽舞

備中神楽の猿田彦命の舞は、神能と呼ばれる神話劇より古くからあった神事で、本来は神職が神服をまとい神事として行われていました。

天孫降臨で道案内をした猿田彦命の神徳にちなんで、諸事の事はじめの先祓いとして、邪魔外道を祓う役目です。

猿田彦舞い出し

その舞の足の動きは独特のもので、反閇(へんばい)と呼ばれる秘儀足法・歩行法となっています。

これは、道教の歩行呪術が日本に伝来してそう呼ばれるようになったものであり、あらゆる舞踊の基礎に取り込まれていきました。

陰陽道、修験道、密教、神道、田楽や神楽、念仏踊り、歌舞伎、猿楽から能楽、相撲の四股などにそれが見られます。

一説によると反閇は、中国の四千年前の幻の王朝「夏(か)」の始祖「禹王(うおう)」の歩行法が源流とされ、禹歩と呼ばれることもあります。

道教での禹歩は病気を治したり、長生きをしたり、山中に分け入る時や、鬼神を呼び出すためのものですが、日本に伝来してからの反閇は、悪鬼や邪霊を祓い清め鎮めるための歩法となっています。

猿田彦命は神楽のはじめに、その歩法と神剣により邪魔外道を東南西北に追い祓い、十二支五姓の大御宝を守護するありがたい神様なのです。

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