岡山県倉敷市真備町市場の別所公会堂で行われた荒神式年祭の荒神神楽を視察しました。
五年に一度の荒神式年祭ですが、今回は北山神能社さんが神楽を舞われました。
日時:平成26年12月14日(日)14時~24時
場所:岡山県倉敷市真備町別所公会堂
・演目
榊舞、白蓋、導き舞、猿田彦、岩戸、神能、玉藻、祇園、五行、託宣
・北山神能社について
明治30年頃、岡山県井原市にて創設され100年以上の伝統を誇る実績実力とも秀でた神楽社中です。
昭和45年 大阪万国博覧会にて備中神楽公演
昭和53年 宮中東宮御所「日月の間」にて天皇陛下奉献
昭和54年 ブラジル、ペルー、アルゼンチン、アメリカ等に文化訪問
平成4年 岡山県営農文化交流でインドネシアに派遣神楽
平成5年 伊勢神宮にて奉献
平成10年 NHK「ふるさとの伝承」に出演し全国放映
平成12年 全国神社総代大会で岡山県の郷土芸能として紹介
平成13年 大阪えびす神社、京都岩清水八幡神社にて奉納神楽
18時頃に到着すると、玉藻の前が始まっていました。
別所公会堂は氏子さんたちでぎっしりと満員です。
玉藻の前
皇室に伝わる三種の神器を奪おうと、唐土から来た老狐が女子に化け、近衛天皇の妃(玉藻前)となった。帝はその後、原因不明の病気となった。そこで有名な易者に相談に出向くところから物語が始まる。謡曲「玉藻前」を神楽化したものである。
親家大臣治部太夫の立会いのもと、伊勢の易者、阿部泰近(あべのやすちか)は玉藻の前に尋問しますが、要領を得ません。
三種の神器の鏡の上を跳び越すように言うと、玉藻の前は地面に置かれた鏡の上に扇を置き、そしらぬ顔で飛び越します。
阿部泰近は、それならばと玉藻の前に直接鏡をかざします。
苦しむ玉藻の前は、本性を現し化け狐となります。
そして山に追われ・・・
猟師の三浦の介と上総の介に退治されます。
祇園(大蛇退治)
スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する人気の演目です。
スサノオノミコトとイナタヒメの祝言が終わると・・・
待ってましたの松尾大明神です。
出雲の国からやってきた酒造りの神様に会場が沸きます。
てごにんも出てきて酒造りです。
福の種授けで会場は大興奮です。
餅、菓子、そしてみかんまで飛びます。
戦支度のスサノオノミコトが荒ぶる舞です。
なんとヤマタノオロチが四頭出ました!
そして、さらに・・・
なんか出ました!
子蛇と言って現在は余興的なものですが、蛇亡魂からの流れで変化したものではないかということです。
会場は大爆笑です。
やたら酒を飲みます。
これは大蛇5頭でカウントしていいのだろうか・・・
スサノオノミコトが斬りかかると逃げる子蛇。
そして一瞬でやられる子蛇。
弱いです。
北山社の神楽は大迫力でした。