出雲國大原神主神楽について1(山神祭)

平成26年6月21日(土)古代鉄歌謡館にて、出雲國大原神主神楽を視察しました。

出雲國大原神主神楽について1(山神祭)
出雲國大原神主神楽について2(三韓)

出雲國大原神主神楽とは?

島根県東部のほぼ中央部に「大原」という地方があります。日本最初の書物である「古事記」に登場する神話の舞台の一つであり、出雲大社を中心とする八百万の神と由緒深く結ばれた「神の国」と言われるほどの霊験な地域です。

この地域では古くから神主や村人たちによって神祭が行われ、中でも「神楽」「獅子舞」「田楽」等が多くの社中によって盛んに演じられ、しかも様々な芸態をとって上演されてきました。

「出雲國大原神主神楽」は西暦1850年代に復興しました。現在の島根県雲南市の大原地内や近隣の神主が「神楽組」を組織し、当時点在・散逸していた「神楽」を収集して伝承に当たったのがそのはじまりです。

その後、譜本にまとめて集大成するとともに、古くからの「宗教芸態」の形態を一時も村人の手に委ねることなく神主だけで正しく受け継いできました。従って只今では、日本の純粋な「神楽」の代表として高い評価を頂いています。

伝承曲は「七座」が7曲、「神能」が21曲ですが、その他に「湯立(ゆだて)神事」「御託宣(おたくせん)神事」といった修験色が色濃く残ったものや、「八ツ花」「式三番」といった独自の舞もあります。

---説明文は出雲國大原神主神楽リーフレットより

DSC_8969清めの舞が舞われ、今回の定期公演の説明が行われました。

地元で年に一度行われるこの神楽は、後継者育成のため若手のお披露目も兼ねているそうです。

写真撮影:河合勝齋

山神祭(さんじんさい)

DSC_8991↑写真:天児屋根命(あめのこやねのみこと)

天照大神が天岩戸に隠れたため、世界は暗闇になった。
事態の打開のため、神々は神楽を演じることになる。

天児屋根命(あめのこやねのみこと)は神楽に使う榊を天香具山(あめのかぐやま)に求め、無断で持ち帰ろうとするが、山の主である大山祇命(おおやまずみのみこと)にとがめられ奪い返されてしまう。

しかし、岩戸開きに必要な榊とわかり、快く献上する。

この演目は、演目「岩戸」に続くものです。

DSC_9025DSC_9033真榊を無断で持ち帰ろうとする天児屋根命を、大山祇命(おおやまずみのみこと)に見つかり咎められる。

DSC_9045↑写真:大山祇命(おおやまずみのみこと)

DSC_9057真榊を激しく奪い合う。

DSC_9070大山祇命(おおやまずみのみこと)が奪い返した。

DSC_9100しかし、天児屋根命が岩戸開きに使う真榊だと告げると・・・

DSC_9108うやうやしく真榊を献上する。

DSC_9112DSC_9114天児屋根命は喜び、大山祇命に剣を与える。

DSC_9121DSC_9125DSC_9130DSC_9158DSC_9224DSC_9242写真撮影:河合勝齋

真榊の激しい奪い合いが迫力のある神楽でした。

この神楽には、「どんな理由があろうとも、他人のものを勝手に取ってはいけないよ」という示唆が含まれているのだと神主さんが説明しておられました。

長くなったので次に続きます。

出雲國大原神主神楽について2(三韓)

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